こんにちは、作曲家のノーベルです。
Twitter:@nobel4282
「ヴァイオリン」や「チェロ」などの「ストリングス(弦楽器)」は、演奏方法を学ぶ機会の少ない楽器だと思います。
パソコンで作曲を行う「DTM」において、どのようにストリングスを打ち込めばいいのか、最初は分かりませんよね。
私も作曲をはじめた頃は、ストリングスの演奏方法が分からず、適当に打ち込んでいました。
その頃、私が通っていた音楽の専門学校にて、「ストリングスの打ち込み方」を学びました。
これをマスターすることで、よりストリングスらしいサウンドを、表現できるようになったのです。
そこで今回は、「ストリングスの打ち込み方」を、ご紹介したいと思います。
使うストリングスを決めよう
ストリングスには、さまざまな種類があります。
ここでは、よく使われる4つのストリングスを、私の主観も含めてご紹介します。
・ヴァイオリン
音域:高い
・ヴィオラ
音域:やや高い
・チェロ
音域:やや低い
・コントラバス(ダブルベース)
音域:低い
それぞれのストリングスの音域を活かして、適切に使い分けることが大切です。
その具体的な方法について、順を追って解説していきます。
コード進行を作ろう
コード進行とは、複数のコードを連立させて、音楽を進行させるものです。
コード進行の作り方については、「ピアノで作曲 曲のクオリティーを高めるコードの作り方」という記事で、分かりやすく解説しています。
こちらの記事を参考に、コード進行を作りましょう。
また、これからの解説に出てくる音楽用語についても、こちらの記事をご参照ください。
例として、ピアノでこんなコード進行を作ってみました。
オープンボイシングに変化させよう
ボイシングとは、コードの音の配置のことです。
ボイシングについては、前述の「ピアノで作曲 曲のクオリティーを高めるコードの作り方」という記事で、分かりやすく解説しています。
このボイシングを適度に開いた形にしたのが、オープンボイシングです。
例えば、先ほど作ったコード進行を、下のようにするとオープンボイシングになります。
それぞれのコードのルートと3度の音を、1オクターブ下に移動しました。
1オクターブとは、その音から12音上か下の、同じ音のことです。
2オクターブなら24音、3オクターブなら36音上か下の音となります。
このとき、音と音の間隔は極端に開けすぎないように、注意してください。
ルートと3度の音を下に移動させたのは、ルートを低い音で、ベースとして鳴らすためです。
しかし、他の楽器でベースを鳴らす場合は、ストリングスでベースを鳴らさなくても問題ありません。
このように、コードをオープンボイシングに変化させることで、ストリングスらしいサウンドを表現できます。
ストリングスを割り当てよう
それぞれのストリングスを、音域に合わせて割り当てましょう。
つまり、一番高い音から「ヴァイオリン→ヴィオラ→チェロ→コントラバス」という順に、割り当てていきます。
実際に、それぞれのストリングスを割り当てました。
フレーズを作ろう
このままでは単調なので、簡単にフレーズを作ってみましょう。
コードとコードのつなぎを、なめらかにするようなイメージで少し変化させるだけで、よりストリングスらしいサウンドになります。
例として、こんなフレーズを作ってみました。
音を変化させたことで、コードも変化しましたね。
このとき、他の楽器に使われているコードもよく確認し、音がぶつからないように注意してください。
これについては、「ピアノで作曲 音がぶつからないメロディーとコードの作り方」という記事で、分かりやすく解説しています。
まとめ
ここまで述べたように、コードをオープンボイシングに変化させ、適切にストリングスを割り当てることがポイントです。
この記事でご紹介したテクニックをマスターすれば、よりストリングスらしい演奏を、打ち込みで表現できますよ。
ぜひ、あなたが次にストリングスを使って曲を作るときに、参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。