こんにちは、作曲家のノーベルです。
Twitter:@nobel4282
音圧を上げるために使われる「コンプレッサー」というものを立ち上げると、「サー」という音が鳴り続ける場合があり、これが曲にも収録されてしまいます。
このような雑音を「ノイズ」と言い、気になりますので除去したいですよね。
私も作曲をはじめた頃は、コンプレッサーのノイズが入ったままとなっており、いつも気になっていました。
その頃、私が通っていた音楽の専門学校にて、パソコンで作曲を行う「DTM」の授業がありました。
そこで、「コンプレッサーのノイズを除去する簡単な方法」を、学んだのです。
この方法を取り入れることで、コンプレッサーのノイズを、簡単に除去できるようになりました。
そこで今回は、「コンプレッサーのノイズを除去する簡単な方法」を、ご紹介したいと思います。
「ノイズシミュレート」をOFFにしよう
ビンテージ系のコンプレッサーには、ノイズシミュレートというものが備わっており、これがノイズの原因となります。
コンプレッサーに記載されている「ANAROG(アナログ)」という項目が、ノイズシミュレートの設定となりますので、これをOFFにするだけで解決します。
ANAROGの記載がない場合は、「50Hz・60Hz・OFF」のような項目を、探してみてください。
ノイズシミュレートは、コンプレッサーに限らず、さまざまなビンテージ系の「プラグイン」に備わっています。
プラグインとは、ソフトの機能を拡張するために追加する、プログラムのことです。
ノイズが気になる場合は、前述のようなノイズシミュレートの設定がないか、確認してみてください。
ノイズシミュレートの設定がない場合は?
ノイズシミュレートの設定がない場合は、「Gate(ゲート)」を活用します。
Gateとは、指定した音量よりも小さい音を、除去できるプラグインです。
これを活用することで、楽器の演奏が鳴っているところはそのままに、ノイズだけが鳴っているところを除去できるのです。
Gateは、ほとんどの「DAW(ダウ)」に、はじめから備わっていると思います。
DAWとは、パソコンで作曲ができる、ソフトの総称です。
今回は、「Cubase(キューベース)」というDAWに備わっているGateをもとに、解説していきます。
しかし、基本的な使い方は、どのGateでも同じはずです。
Gateの設定方法
(1)ノイズを発しているプラグインの後に、Gateを立ち上げる
今回は、コンプレッサーの後にGateを立ち上げます。
(2)「Threshold(スレッショルド)」で、音全体に対してのGateのかかり具合を調節する
ここで指定した音量よりも小さい音が、除去されます。
音を繰り返し聴いて、ノイズだけが除去されるように、調節しましょう。
(3)「Attack(アタック)」で、音の立ち上がりに対してのGateのかかり具合を調節する
音が即座に立ち上がる楽器の場合は、Attackを0に近づけます。
音の立ち上がりの遅い楽器の場合は、Attackを上げることで、自然なかかり具合となります。
(4)「Release(リリース)」で、音の余韻に対してのGateのかかり具合を調節する
音の余韻のない楽器の場合は、Releaseを0に近づけます。
音の余韻のある楽器の場合は、Releaseを上げることで、自然なかかり具合となります。
まとめ
ここまで述べたように、ノイズシミュレートの設定がないか確認し、ない場合はGateを活用しましょう。
この記事でご紹介した方法を取り入れれば、コンプレッサーのノイズを簡単に除去できますよ。
ぜひ、あなたが次に曲を作るときに、さっそく試してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。