こんにちは、作曲家のたかゆきです。
Twitter:@nobel4282
人物のイラストにおいて、艶やかで綺麗な髪を表現するのって、難しいですよね。
私も人物のイラストを描きはじめた頃は、艶やかで綺麗な髪を表現することができませんでした。
もっと上手に髪を描きたいと思った私は、プロが描くイラストの動画を観て、研究しました。
そこで知ったテクニックを取り入れることで、艶やかで綺麗な髪を表現することができるようになったのです。
そこで今回は、「艶やかで綺麗な髪の描き方」を、ご紹介したいと思います。
線画を描こう
例として、下の著作権フリーの写真を参考に、髪を描きたいと思います。
まずは、こちらの写真を参考に、頭部の線画を描きましょう。
その方法については、「かわいい女の子のイラストの描き方」という記事で、分かりやすく解説しています。
今回は、パソコンで絵が描ける「ペイントツールSAI」というソフトをもとに、解説していきます。
しかし、他のソフトでも同じような設定や、描き方ができると思います。
線画の描き方
(1)ペイントツールSAIを立ち上げ、「ファイル」→「新規キャンバス」から、新規キャンバスを作成する
キャンバスが大きすぎると描くのが大変なので、今回は「幅:1280pixel」「高さ:720pixel」「解像度:300pixel/inch」に、サイズを設定しました。
(2)「鉛筆」に持ち替え、前述の「かわいい女の子のイラストの描き方」という記事を参考に、頭部の線画を描く
鉛筆の設定については、「SAIでイラスト 線画が描きやすくなる鉛筆の設定」という記事で、分かりやすく解説しています。
現実の鉛筆のような質感を表現できる、描きやすくてオススメの設定です。
以上で、線画の完成です。
色を塗ろう
イラストの下地となる色を、ベタ塗りしましょう。
ベタ塗りとは、単色で塗りつぶすことです。
ベタ塗りのやり方
(1)線画の下にレイヤーを作り、「選択ペン」に持ち替える
レイヤーとは、絵を描く面のことです。
複数の絵のパーツを、別々のレイヤーに描き、それを重ね合わせて絵を完成させることができます。
これを活用することで、後に絵の修正がしやすいなど、さまざまなメリットがあります。
(2)髪となる部分を選択し、「バケツ」に持ち替え、色を茶色に設定してベタ塗りする
選択する際、線の中心に沿って、丁寧になぞることが大切です。
毛先などの細い部分は、選択した後に「選択消しゴム」に持ち替えて、はみ出した部分を消します。
使う色が分からない場合は、参考にするイラストを探し、そこからスポイトで取ります。
参考にするイラストを、「ファイル」→「キャンバスを開く」から開き、スポイトに持ち替えてイラストをクリックします。
これで、クリックした部分の色を、取ることができます。
以上で、ベタ塗りの完了です。
線画をもとに、空白の箇所を一括で選択できるツールもありますが、これはあまり綺麗に選択できません。
「選択ペン」で細かく選択した方が、より綺麗な仕上がりとなります。
ハイライトを描こう
ハイライトとは、光が当たっている明るい部分のことです。
左上から光がさしていることをイメージして、ハイライトを描きましょう。
イラストは、先に影を描くというイメージが、強いと思います。
しかし、今回ご紹介する描き方は、ハイライトを先に描いた方が描きやすいのです。
ハイライトの描き方
(1)ベタ塗りの髪の上にレイヤーを作り、クリッピングマスクを設定する
クリッピングマスクとは、下のレイヤーに描いた範囲にだけ、上のレイヤーに描くことができる便利な機能です。
設定方法は、「下のレイヤーでクリッピング」にチェックを入れて完了です。
(2)「筆」に持ち替え、詳細設定の「濃度」と「サイズ」にチェックを入れ、「最小サイズ」を「0%」に設定する
(3)色を明るい茶色に設定し、髪のハイライトを描く
以上で、ハイライトの完成です。
影を描こう
ハイライトと同じように、左上から光がさしていることをイメージして、影を描きましょう。
ここで重要なのが、影を直接描き込むのではなく、全体にベタ塗りしてから消していくということです。
その具体的な方法について、順を追って解説していきます。
影の描き方
(1)ベタ塗りの髪の上にレイヤーを作り、クリッピングマスクを設定する
(2)「バケツ」に持ち替え、色を暗い茶色に設定し、ベタ塗りする
(3)「消しゴム」に持ち替え、詳細設定の「濃度」と「サイズ」にチェックを入れ、「最小サイズ」を「0%」に設定する
(4)ベタ塗りした影の、光が当たる部分を消し、影を形作る
この工程が、艷やかな髪を表現するために、重要となります。
左上から光がさしていますので、頭頂部から右側の髪は、ほとんど影を残します。
頭頂部から左側の髪は、一部影を残しながら、消していきます。
ハイライトの上を少し消し、下を少し残して、さらにその下を消しました。
つまり、頭頂部から左側の髪は、「暗い茶色→茶色→明るい茶色→暗い茶色→茶色」となっています。
このように影を形作ることで、風景が髪に反射しているように見え、光沢を表現することができるのです。
以上で、艷やかで綺麗な髪の完成です。
まとめ
ここまで述べたように、艶やかで綺麗な髪を表現するには、特に影の描き方が重要です。
この記事でご紹介したテクニックをマスターすれば、艶やかで綺麗な髪が描けるようになりますよ。
ぜひ、あなたが次にイラストを描くときに、さっそく取り入れてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。