イラストのコツ バランスの良い体の描き方

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こんにちは、作曲家のノーベルです。

Twitter:@nobel4282

 

イラストにおいて、バランス良く体を描くのって、難しいですよね。

 

私もイラストを描きはじめた頃は、いつも体のバランスが悪く、違和感がありました。

 

もっと上手に体を描きたいと思った私は、プロが描くイラストの動画を観て研究しつつ、ひたすら練習しました。

 

動画での研究と、これまでの経験でつちかったテクニックにより、飛躍的にバランス良く体が描けるようになったのです。

 

そこで今回は、「バランスの良い体の描き方」を、ご紹介したいと思います。

 

自分の体を参考にしよう

描きたい体勢を、自分の体で再現してみましょう。

鏡に向かって体勢を取り、それを撮影してパソコンに取り込み、お使いのお絵かきソフトで開きます。

このように、参考写真をいつでも見れる状態にして、イラストを描くのです。

 

写真を撮るのが億劫という場合は、体勢を目に焼きつけて描いてもいいでしょう。

手の形などであれば、写真を撮らなくても、利き手と反対の手を見ながら描くことができます。

 

構図を描こう

構図とは、絵のパーツの配置のことです。

構図は自分の体で決まりましたが、現実の体とイラストでは、描きたい体格が異なると思います。

現実の体をよく見ながら、描きたい体格をイメージして、大まかに描きましょう。

 

今回使用する鉛筆の設定については、「SAIでイラスト 線画が描きやすくなる鉛筆の設定」という記事で、分かりやすく解説しています。

現実の鉛筆のような質感を表現できて、とても描きやすいので、ぜひ試してみてください。

 

下のように、構図を描いてみました。

顔のパーツの配置を示すために、向いている方向を意識して、十字を描きます。

このとき、縦線で額や鼻の形も一緒に描くと、イメージが膨らみやすくてオススメです。

 

また、絵を描くときに重要なのが、左右反転を使うということです。

これにより、体のバランスの違和感に、気づきやすくなります。

度々左右を反転させてバランスをチェックし、違和感がなくなるまで描き直しましょう。

 

ラフ画を描こう

ラフ画とは、大まかに描かれた絵のことです。

先ほど描いた構図の上にレイヤーを作り、ラフ画を描きましょう。

レイヤーとは、絵を描く面のことです。

複数の絵のパーツを、別々のレイヤーに描き、それを重ね合わせて絵を完成させることができます。

これを活用することで、後に絵の修正がしやすいなど、さまざまなメリットがあります。

 

構図の不透明度を下げることで色を薄くし、顔のパーツや髪、そして服を描き足していきます。

顔のパーツは、向いている方向や顔の凹凸を意識して、立体的に描きます。

髪と服は「ねじれ」を意識して、どこに髪の分かれ目や服のシワがつくのか、よく考えながら描きます。

 

下のように、ラフ画を描いてみました。

ここでも、左右反転を使って、度々バランスをチェックすることが大切です。

どのように描けばいいのか分からない場合は、自分の顔と髪と服を、参考にしてみてください。

自分の体が参考にならない場合は、参考になる写真やイラストを探してもいいです。

この工程は、イラストの仕上がりに大きく関わりますので、違和感がなくなるまで何度も描き直しましょう。

 

ペン入れをしよう

ペン入れとは、ラフ画を上から写すように、丁寧に描き直すことです。

先ほど描いたラフ画の上にレイヤーを作り、ペン入れをしましょう。

 

ここでオススメなのは、肌と髪と服を、別々のレイヤーに描くということです。

ラフ画の段階では違和感がなくても、後に色を塗ってみると、新たに違和感に気づくことがよくあります。

そのため、後に修正がしやすいように、レイヤーを分けるのです。

色の塗り方については、「SAIでイラスト 背景に馴染むキャラクターの塗り方」という記事で、分かりやすく解説しています。

 

ラフ画までの工程で、バランス良く体を描きましたので、あとは丁寧になぞるだけです。

ラフ画の不透明度を下げ、その上にレイヤーを作り、ペン入れをしましょう。

このとき、ラフ画の入り混じった線の中で、最適な線を選択して写すことが大切です。

 

下のように、ペン入れをしました。

以上で、線画の完成です。

 

まとめ

ここまで述べたように、自分の体を参考にすることと、左右反転を使ってバランスをチェックすることがポイントです。

 

この記事でご紹介したテクニックを取り入れれば、飛躍的にバランス良く体が描けるようになりますよ。

 

ぜひ、あなたが次にイラストを描くときに、さっそく試してみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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