SAIでイラスト 背景の「森」の簡単な描き方

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こんにちは、作曲家のノーベルです。

Twitter:@NOBEL66235

 

キャラクターのイラストに合わせて、背景まで描くのって大変ですよね。

 

私も以前は、背景を描くのが苦手でした。

 

背景に「森」を描くことが多かったのですが、「葉」と「木の幹」の自然な質感の表現が難しく、細かく描きすぎて時間がかかっていたのです。

 

もっと背景を簡単に描きたいと思った私は、プロが描く絵の動画をたくさん観て、研究しました。

 

そこで得たテクニックを取り入れ、自分なりにアレンジを加えることで、以前よりも簡単に背景が描けるようになったのです。

 

そこで今回は、背景の「森」の簡単な描き方を、ご紹介したいと思います。

 

「森」の写真を探そう

まずは、ネットでイメージに近い「森」の写真を探しましょう。

くれぐれも、著作権フリーの写真を探してくださいね。

「森 写真 フリー」と検索すれば、著作権フリーの写真が見つかるはずです。

もちろん、自分で撮った写真でもかまいません。

 

下の写真を見つけ、パソコンに保存しました。

今回はこの写真を参考に、背景の「森」を描いてみましょう。

 

よほどの才能がない限り、最初から何も参考にせずに、上手な絵を描くことは難しいです。

プロでも写真を参考に絵を描く方は多いので、ご安心ください。

 

構図を決めよう

構図とは、絵のパーツの配置のことです。

パソコンに保存した写真を切り貼りして、「森」の配置を考えましょう。

 

「森」の写真をそのまま模写してもいいのですが、それだけだと少し寂しいので、「森」の間に「空」も描きたいと思います。

そのため、「森」の写真を左右に分割し、中央を空けて配置します。

「空」の描き方については、「SAIでイラスト 背景の「空」の簡単な描き方」という記事で、分かりやすく解説しています。

 

構図を決める手順

(1)「ペイントツールSAI」を立ち上げ、「ファイル」→「新規キャンバス」から、新規キャンバスを作成する

キャンバスが大きすぎると描くのが大変なので、今回は「幅:1280pixel」「高さ:720pixel」「解像度:300pixel/inch」に、サイズを設定しました。

 

(2)「ファイル」→「キャンバスを開く」から、「森」の写真を開く

 

(3)「選択ペン」に持ち替え、ブラシサイズを「100」に設定し、右側の「森」を「葉」の形に沿って選択する

 

(4)選択した「森」をコピーし、新規キャンバスに貼り付け、「拡大縮小」で右側に配置する

「拡大縮小」の際、キーボードの「Shift」を押しながら画像の隅をドラッグすることで、縦横比を固定したままサイズを動かすことができます。

 

(5)右側の「森」と同じ手順で、左側の「森」も選択してコピーし、新規キャンバスの左側に配置する

 

以上で、構図の完成です。

 

3つのブラシを作ろう

適した設定のブラシを使うだけで、驚くほど描きやすくなります。

下の解説を参考に、「筆 にじみ」「筆 丸筆」「消しゴム にじみ」の、3つのブラシを作りましょう。

 

「筆 にじみ」の作り方

このブラシで、「葉」などのふわふわしたものを表現できます。

 

(1)道具が空の場所を右クリックし、「筆」を選択する

 

(2)追加された「筆」をダブルクリックし、分かりやすい名前に変更する

「その他」の項目に、「にじみ」と記入しました。

 

(3)下のように、「筆」の設定を変更する

 

「筆 丸筆」の作り方

このブラシで、「木の幹」などの筋を表現できます。

 

(1)「筆 にじみ」を右クリックし、「コピーを作成」を選択する

 

(2)複製した「筆 にじみ」をダブルクリックし、分かりやすい名前に変更する

「その他」の項目を、「丸筆」に変更しました。

 

(3)下のように、「筆」の設定を変更する

 

「消しゴム にじみ」の作り方

「筆 にじみ」と同じ効果の、「消しゴム」です。

 

(1)道具が空の場所を右クリックし、「消しゴム」を選択する

 

(2)追加された「消しゴム」をダブルクリックし、分かりやすい名前に変更する

「その他」の項目に、「にじみ」と記入しました。

 

(3)下のように、「消しゴム」の設定を変更する

 

以上で、3つのブラシの完成です。

この3つのブラシの設定を、調節しながら使い分けることで、さまざまな背景のパーツを描くことができます。

 

シルエットを描こう

シルエットとは、輪郭の中を単色で塗りつぶした、影絵のことです。

 

「葉」と「木の幹」のシルエットを、それぞれの暗い色で描きましょう。

この工程を行うことで、後にハイライトが描きやすくなります。

ハイライトとは、光が当たっている明るい部分のことです。

 

使う色は、構図を決めるときに別タブに開いた、「森」の写真からスポイトで取ります。

 

「葉」のシルエットの描き方

(1)構図の「不透明度」を、「50%」に設定する

 

(2)構図の上にレイヤーを作り、写真から「葉」の暗い色をスポイトで取る

レイヤーとは、絵を描く面のことです。

複数の絵のパーツを、別々のレイヤーに描き、それを重ね合わせて絵を完成させることができます。

これを活用することで、後に絵の修正がしやすいなど、さまざまなメリットがあります。

また、レイヤーをダブルクリックして、名前を変更することができます。

分かりやすい名前に変更することを、オススメします。

 

(3)「筆 にじみ」に持ち替え、詳細設定の「濃度」と「サイズ」のチェックを外し、「葉」のシルエットを写す

点を描くようにしてムラを出すことで、自然な質感を表現できます。

 

「木の幹」のシルエットの描き方

(1)「葉」のシルエットを非表示にし、その上にレイヤーを作る

 

(2)写真から「木の幹」の暗い色をスポイトで取り、「筆 丸筆」に持ち替え、「木の幹」のシルエットを写す

 

以上で、シルエットの完成です。

 

ハイライトを描こう

シルエットのレイヤーにクリッピングマスクを設定して、ハイライトを描きましょう。

クリッピングマスクとは、下のレイヤーに描いた範囲にだけ、上のレイヤーに描くことができる便利な機能です。

設定方法は、「下のレイヤーでクリッピング」にチェックを入れて完了です。

 

前述のように、「森」の間に「空」も描きたいと思います。

そのため、光は中央から外側に向かって広がっていることを、イメージしながら描いてみてください。

 

「葉」のハイライトの描き方

(1)「葉」のシルエットの上にレイヤーを作り、クリッピングマスクを設定する

 

(2)構図の「不透明度」を「100%」に設定し、見やすい位置に移動して、写真から「葉」の少し明るい色をスポイトで取る

 

(3)「筆 にじみ」に持ち替え、詳細設定の「濃度」にチェックを入れ、構図を参考に「葉」のハイライトを描く

木の枝の先端を中心に、点を打つように弧を描くことで、「葉」のような形と質感を表現できます。

木の枝が見えない所も、木の枝の形をイメージしながら、描いてみてください。

 

(4)「葉」のハイライトの上にレイヤーを作り、クリッピングマスクを設定する

 

(5)写真から「葉」の明るい色をスポイトで取り、構図を参考に「葉」のハイライトを描く

 

「木の幹」のハイライトの描き方

(1)「木の幹」のシルエットの上にレイヤーを作り、クリッピングマスクを設定する

 

(2)写真から「木の幹」の少し明るい色をスポイトで取り、「筆 丸筆」に持ち替え、構図を参考に「木の幹」のハイライトを描く

何本も線を引くように描くと、「木の幹」のような質感を表現できます。

 

(3)「木の幹」のハイライトの上にレイヤーを作り、クリッピングマスクを設定する

 

(4)写真から「木の幹」の明るい色をスポイトで取り、構図を参考に「木の幹」のハイライトを描く

 

以上で、ハイライトの完成です。

どんな絵でも、違和感のない形と質感を表現するには、どうしても練習が必要になります。

写真をよく見ながら、練習してみてください。

 

仕上げ

絵に奥行きを出すため、「木の幹」の修正と、「葉」の影を描きましょう。

 

「木の幹」の修正

(1)「木の幹」のハイライト2つと、シルエットのレイヤーを結合する

描き直したい時のために、結合する前のデータを複製して、残しておくことをオススメします。

 

(2)「消しゴム にじみ」に持ち替え、詳細設定の「サイズ」のチェックを外し、構図を参考に「木の幹」が「葉」で隠れている部分を消す

 

「葉」の影の描き方

(1)結合した「葉」の上にレイヤーを作り、色を「黒」に設定する

 

(2)通常の「筆」に持ち替え、ブラシサイズを「100」に設定し、「葉」の下を扇形に塗る

 

(3)「ぼかし」に持ち替え、ブラシサイズを「200」に設定し、影の端をぼかす

 

(4)影にクリッピングマスクを設定し、合成モードを「陰影」に、不透明度を「20%」に設定する

 

以上で、背景の「森」の完成です。

 

まとめ

ここまで述べたように、参考写真と3つのブラシ、そしてクリッピングマスクを活用することがポイントです。

 

この記事でご紹介した方法を取り入れれば、さまざまな背景のパーツが、通常よりも簡単に描けるようになりますよ。

 

ぜひ、あなたが次に描くイラストで、さっそくこのテクニックを試してみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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