SAIでイラスト 背景に馴染むキャラクターの塗り方

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こんにちは、作曲家のノーベルです。

Twitter:@NOBEL66235

 

イラストにおいて、キャラクターの色合いが背景とマッチせず、浮いてしまうことってありますよね。

 

私もイラストを描きはじめた頃は、いつもキャラクターが浮いてしまい、背景との一体感がありませんでした。

 

もっと背景に馴染むようにキャラクターを塗りたいと思った私は、プロが描くイラストの動画を観て、研究しました。

 

そこで知ったテクニックを取り入れることで、背景に馴染むように、キャラクターを塗ることができるようになったのです。

 

そこで今回は、「背景に馴染むキャラクターの塗り方」を、ご紹介したいと思います。

 

背景と線画を描こう

キャラクターの色を塗る前に、背景と線画を描きましょう。

今回、例として使う背景と線画の描き方については、下の記事で分かりやすく解説しています。

 

背景

SAIでイラスト 背景の「森」の簡単な描き方

SAIでイラスト 背景の「空」の簡単な描き方

 

線画

イラストのコツ バランスの良い体の描き方

 

下準備をしよう

効率的に色を塗るために、下準備をしましょう。

今回は、「ペイントツールSAI」というお絵描きソフトをもとに解説しますが、他のソフトでも同じようなことができると思います。

 

下準備のやり方

(1)「ペイントツールSAI」を立ち上げ、「ファイル」→「キャンバスを開く」から、背景と線画のデータを開く

 

(2)「ファイル」→「キャンバスを別名で保存」から、背景を「PNG」という形式で保存し、背景のデータを閉じる

 

「PNG保存オプション」は、「32bpp ARGB(不透明度あり)」を選択しましょう。

ちなみに、背景と線画のサイズは「幅:1280pixel」「高さ:720pixel」「解像度:300pixel/inch」となっています。

 

(3)線画のデータに2つのレイヤーセットを作り、1つ目のレイヤーセットに、すべての線画のレイヤーを格納する

レイヤーとは、絵を描く面のことです。

レイヤーセットとは、複数のレイヤーを格納して整理できる、フォルダーのようなものです。

複数の絵のパーツを、別々のレイヤーに描き、それを重ね合わせて絵を完成させることができます。

これを活用することで、後に絵の修正がしやすいなど、さまざまなメリットがあります。

また、レイヤーおよびレイヤーセットをダブルクリックして、名前を変更することができます。

分かりやすい名前に変更することを、オススメします。

 

(4)保存した「PNG」を「ファイル」→「キャンバスを開く」から開き、「Ctrl+A」で選択してコピーし、2つ目のレイヤーセットの下に貼りつける

 

以上で、下準備の完了です。

 

色を塗ろう

キャラクターの下地となる色を、ベタ塗りしましょう。

ベタ塗りとは、単色で塗りつぶすことです。

2つ目のレイヤーセットの中にレイヤーを作り、塗っていきます。

 

ベタ塗りのやり方

(1)背景を非表示にし、レイヤーを作り、「選択ペン」に持ち替える

 

(2)「肌」となる部分を選択し、「バケツ」に持ち替え、色を肌色に設定してベタ塗りする

 

選択する際、線の中心に沿って、丁寧になぞることが大切です。

指などの細い部分は、選択した後に「選択消しゴム」に持ち替えて、はみ出した部分を消します。

後のベタ塗りで隠れる部分は、はみ出してしまっても問題ありません。

 

使う色が分からない場合は、参考にするイラストを探し、そこからスポイトで取ります。

参考にするイラストを、「ファイル」→「キャンバスを開く」から開き、スポイトに持ち替えてイラストをクリックします。

これで、クリックした部分の色を、取ることができます。

 

(3)同じように、他のパーツを奥から手前の順番で、別々のレイヤーにベタ塗りする

一例として、私は「肌」→「白目」→「瞳」→「口」→「髪」→「服 上半身」→「服 下半身」→「その他」という順番で、ベタ塗りをします。

 

以上で、ベタ塗りの完了です。

 

線画をもとに、空白の箇所を一括で選択できるツールもありますが、これはあまり綺麗に選択できません。

選択ペンで細かく選択した方が、より綺麗な仕上がりとなります。

 

影を描こう

今回、例として使う背景は、光が中央から外側に向かって広がっています。

光のさす方向と、髪や服などのパーツの位置を確認し、どこが影になるのかを考えながら描きましょう。

 

影の描き方

(1)ベタ塗りの「肌」の上にレイヤーを作り、クリッピングマスクを設定する

クリッピングマスクとは、下のレイヤーに描いた範囲にだけ、上のレイヤーに描くことができる便利な機能です。

設定方法は、「下のレイヤーでクリッピング」にチェックを入れて完了です。

 

(2)「筆」に持ち替え、詳細設定の「サイズ」にチェックを入れた状態で、「最小サイズ」を「0%」に設定する

 

(3)色を暗い肌色に設定し、詳細設定の「サイズ」のON/OFFを切り替えながら、「肌」の影を描く

基本的にはOFFにした状態で描き、毛先などの徐々に細くなるような影は、ONにして描きます。

はみ出した部分は、「消しゴム」に持ち替えて消します。

 

(4)同じように、その他のパーツの影を、それぞれの暗い色に設定して描く

下地の色によって、影の色も異なるということに、注意してください。

髪と服は「ねじれ」を意識して、どこに髪の分かれ目や服のシワがつくのか、考えながら描きます。

 

「白目」と「瞳」の影の描き方については、「SAIでイラスト 綺麗な目の描き方」という記事で、分かりやすく解説しています。

透き通るような綺麗な目を描くためには、少し工夫が必要ですので、こちらの記事をご参照ください。

 

以上で、影の完成です。

 

頬を描こう

頬をほのかにピンクに染めることで、女の子らしい可愛さを表現できます。

 

頬の描き方

(1)肌の影の下にレイヤーを作り、クリッピングマスクを設定する

 

(2)肌色から少しピンク寄りの色に設定し、「筆」に持ち替えて頬を描き、「ぼかし」に持ち替えて端をぼかす

 

以上で、頬の完成です。

 

ハイライトを描こう

ハイライトとは、光が当たっている明るい部分のことです。

影と同じように、光のさす方向を意識して描きましょう。

 

ハイライトの描き方

(1)ハイライトを描くパーツの、影の下にレイヤーを作り、クリッピングマスクを設定する

今回は、「瞳」と「髪」にハイライトを描きます。

「瞳」のハイライトの描き方については、前述の「SAIでイラスト 綺麗な目の描き方」という記事で、分かりやすく解説しています。

 

(2)「瞳」と「髪」のハイライトを、それぞれの明るい色に設定して描く

基本的な描き方は、影のときと同じです。

 

以上で、ハイライトの完成です。

 

反射光を描こう

反射光とは、特定の部分に当たった光が、反射して他の部分に写ることです。

そのため、光が反射した部分の色が、他の部分にほのかに写ります。

これを描き足すことで、キャラクターが背景に馴染み、イラストに一体感が生まれます。

 

反射光の描き方

(1)反射光を描くパーツの、影の上にレイヤーを作り、クリッピングマスクを設定する

今回は、「口」以外のすべてのパーツに、反射光を描きます。

 

(2)背景を表示して「森」の色をスポイトで取り、それぞれのパーツの右端に描き、「ぼかし」に持ち替えて端をぼかす

 

(3)「空」の色をスポイトで取り、それぞれのパーツの左端に描き、「ぼかし」に持ち替えて端をぼかす

 

(4)すべての反射光のレイヤーの、合成モードを「スクリーン」に、不透明度を「20%」に設定する

今回は、反射光を薄めに設定しました。

背景との距離感や、光の強さによって、不透明度を調節してみてください。

 

以上で、キャラクターの塗りの完了です。

 

まとめ

ここまで述べたように、光のさす方向を意識して影とハイライト、そして反射光を描くことがポイントです。

 

この記事でご紹介したテクニックを取り入れれば、背景に馴染むように、キャラクターを塗ることができるようになりますよ。

 

ぜひ、あなたが次に描くイラストで、試してみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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