ピアノで作曲 曲のクオリティを高めるコードの作り方

Pocket

こんにちは、作曲家のノーベルです。

Twitter:@NOBEL66235

 

作曲というのは、深い知識がなくても、ある程度の音感があればできるものです。

 

しかし、複雑なコードを作りたい場合は、音感だけでは難しいですよね。

 

私も作曲をはじめた頃は、コードの知識がとぼしく、頭に浮かんだサウンドを表現しきれませんでした。

 

もっとコードの知識を身につけたいと思った私は、音楽の専門学校に入学し、そこで「曲のクオリティを高めるコードの作り方」を学びました。

 

これを理解し活用することで、コードの表現力が飛躍的に向上し、曲全体のクオリティも高まったのです。

 

そこで今回は、「曲のクオリティを高めるコードの作り方」を、ご紹介したいと思います。

 

コード進行を作ろう

コード進行とは、複数のコードを連立させて、音楽を進行させるものです。

コード進行の基本的な作り方と、それにともなう音楽用語については、下の記事で分かりやすく解説しています。

ピアノで作曲 音がぶつからないメロディとコードの作り方

これからの解説で分からないところは、こちらの記事をご参照ください。

 

まずは、3つの音で構成される「トライアド」の「ダイアトニック・コード」を使って、コード進行を作りましょう。

「ダイアトニック・コード」とは、スケールの音だけで作られるコードのことです。

例として、「Cメジャー・スケール」の「ダイアトニック・コード」を使って、こんなコード進行を作ってみました。

今回は、このコード進行を例に、解説していきます。

 

「トライアド」を変化させよう

先ほど作ったコード進行に、他のコードがマッチするか試しましょう。

もちろんこのままでもいいのですが、いろいろ試してみることで、よりイメージに近いサウンドが見つかると思います。

そのためには、他のコードの種類を知る必要がありますよね。

ポピュラーな音楽で主に使われる、下の5種類の「トライアド」を、ご紹介します。

 

コードの一番低い音を「ルート」と言い、ルートから他の音までの音程を、「3度・5度・7度」と度数で表します。

()内の英数字を「コード・ネーム」と言い、以降の楽譜はこれで表記します。

 

Cメジャー(C)

効果:明るい感じ

音程:「ルート」+「3度」+「5度」

 

Cマイナー(Cm)

効果:暗い感じ

音程:「Cメジャー」の「3度」を半音下げた形

 

Cディミニッシュ(Cdim)

効果:不安定な感じ

音程:「Cマイナー」の「5度」を半音下げた形

 

Cオーグメント(Caug)

効果:不安定な感じ

音程:「Cメジャー」の「5度」を半音上げた形

 

Cサスフォー(Csus4)

効果:空虚な感じ

音程:「Cメジャー」の「3度」を半音上げた形

 

例として、ルートが「C」の「トライアド」を記載しました。

ルートの音名が、「コード・ネーム」の頭につきます。

ここで重要なのが、コードはルートにかかわらず、音程によって作られるということです。

つまり、音程させ覚えてしまえば、ルートが変わっても同じ効果のコードを引き出すことができます。

したがって、コードの効果と合わせて、音程を覚えるようにしましょう。

「Cメジャー」をもとに、「3度」と「5度」の音程を変化させるように考えると、覚えやすいと思います。

 

実際に、4番目の「Eマイナー」を「Eディミニッシュ」に変化させました。

 

「セブンス・コード」を取り入れよう

「トライアド」に「7度」の音を重ねると、「セブンス・コード」となり、より多彩な表現が可能となります。

ポピュラーな音楽で主に使われる、下の11種類の「セブンス・コード」を、ご紹介します。

 

Cメジャー・セブン(CM7)

効果:明るい感じ

音程:「ルート」+「3度」+「5度」+「7度」

 

Cセブン(C7)

効果:不安定な感じ

音程の間隔:「Cメジャー・セブン」の「7度」を半音下げた形

 

Cマイナー・セブン(Cm7)

効果:暗い感じ

音程の間隔:「Cセブン」の「3度」を半音下げた形

 

Cマイナー・メジャー・セブン(CmM7)

効果:怖い感じ

音程の間隔:「Cマイナー・セブン」の「7度」を半音上げた形

 

Cマイナー・セブン・フラットファイブ(Cm7♭5)

効果:不安定な感じ

音程の間隔:「Cマイナー・セブン」の「5度」を半音下げた形

 

Cディミニッシュ・セブン(Cdim7)

効果:不安定な感じ

音程の間隔:「Cマイナー・セブン・フラットファイブ」の「7度」を半音下げた形

 

Cオーグメント・セブン(Caug7)

効果:不安定な感じ

音程の間隔:「Cセブン」の「5度」を半音上げた形

 

Cセブン・フラットファイブ(C7♭5)

効果:不安定な感じ

音程の間隔:「Cセブン」の「5度」を半音下げた形

 

Cセブン・サスフォー(C7sus4)

効果:空虚な感じ

音程の間隔:「Cセブン」の「3度」を半音上げた形

 

Cシックス(C6)

効果:明るい感じ

音程の間隔:「Cセブン」の「7度」を半音下げた形

 

Cマイナー・シックス(Cm6)

効果:暗い感じ

音程の間隔:「Cシックス」の「3度」を半音下げた形

 

例として、ルートが「C」の「セブンス・コード」を記載しました。

1つ音が増えただけで、急激にコードの種類が増えましたね。

実際にこれらを弾いてみて、あなたのお好みの「セブンス・コード」だけでも覚えましょう。

「Cメジャー・セブンス」をもとに、「3度」と「5度」と「7度」の音程を変化させるように考えると、覚えやすいと思います。

もし忘れてしまったら、いつでも見にきてください。

 

実際に、すべての「トライアド」を「セブンス・コード」に変化させました。

 

「テンション」を取り入れよう

「7度」よりも上の「9度・11度・13度」の音程を、「テンション」と言います。

これを取り入れることで、サウンドに厚みや広がりを加えることができます。

 

今回は難しい話は抜きにして、下のように覚えておいてください。

テンションは、それぞれのコードの「ルート・3度・5度」の全音上の音

そして、テンションを重ねたら、他の音を省略します。

「9度」を重ねたら「ルート」を、「11度」を重ねたら「3度」か「5度」を、「13度」を重ねたら「5度」を省略するのが基本です。

ただし、1つ注意点があります。

それは、音を隣合わせにしないということです。

例えば、「Cメジャー・セブン」に「11度」を重ね、「3度」を省略したとします。

ご覧のように、「5度」と「11度」が隣合わせになっていますね。

この場合は、省略する音を「3度」ではなく「5度」にするなど、音が隣合わせにならないように工夫します。

なぜかというと、これをやると音がぶつかり、濁ったサウンドになってしまうからです。

 

実際に、「5度」と「11度」が隣合わせになっている、「Cメジャー・イレブン」を鳴らしてみましょう。

音がぶつかると、このように濁ったサウンドになります。

例外として、これを取り入れる場合もありますが、基本的には避けるのが無難でしょう。

 

実際に、4つの「セブンス・コード」にテンションを重ね、他の音を省略しました。

テンションの度数が、「コード・ネーム」の末尾につきます。

しかし、最初の「?メジャー・ナイン」はルートを省略したため、コードが分からなくなってしまいました。

この場合は、ルートを低い音で、ベースとして鳴らしましょう。

これで、ベースでしっかりとルートを主張しつつ、コードを自由に変化させることができます。

 

「ボイシング」を変化させよう

「ボイシング」とは、コードの音の配置のことです。

コードの音の配置は、並べ替えることができます。

例えば、「Cメジャー」の音は「C・E・G」です。

これを並べ替えて、「E・G・C」としても「G・C・E」としても、「Cメジャー」になるのです。

 

実際に、2つの「Gセブン」のボイシングを変化させました。

ボイシングを変えるときも、音が隣合わせにならないように注意してください。

もし、「ルート」と「7度」が隣合わせになってしまったら、「ルート」を省略しましょう。

 

コードの自由度が高まると、それに応じてメロディも変化させることができ、より作曲の幅が広がりますよ。

その際、コードに使われている音の半音上の音は、同時にメロディで鳴らさないように気をつけてくださいね。

これをやると音がぶつかり、濁ったサウンドになってしまうのです。

これについては、前述の「ピアノで作曲 音がぶつからないメロディとコードの作り方」という記事で、分かりやすく解説しています。

 

まとめ

ここまで述べたように、コードの種類とテンション、そしてボイシングの変え方を覚えましょう。

 

この記事でご紹介した、「曲のクオリティを高めるコードの作り方」をマスターすれば、コードの表現力が飛躍的に向上しますよ。

 

ぜひ、あなたが次に曲を作るときに、このテクニックを取り入れてみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Pocket

関連ページ